女性たち、完璧を求めないで

(馬 英華氏の経営者ブログ 2016年1月29日版)

NHKで朝に放映されている「あさが来た」というドラマを見ています。女性の生き方を扱っているので、とても興味深いのです。主人公のあさは、時代の先端に立って、困難を乗り越え新しいビジネスに乗り出す女性です。起業家精神あふれる彼女が大好きです。

東京エレベーター馬英華と女性社員の写真 ちょうど「あさ~」に続いての時間帯、対照的に、男性からの言葉の暴力に傷つく女性について取り上げている番組を見ました。「だれのお金か、わかっているのか。君が作ったご飯はまずい、だから食べたくない」。そんな心ない言葉を夫が妻に投げつけます。それでも、妻の方は離婚しません。現状に甘んじてしまうようです。

男尊女卑が当たり前だった明治時代から100年以上たっています。それでも今なお、日本女性の地位が社会で低いことは変わらないように見えます。平成の今、労働人口が減少する時代に入り、かつてないほど女性の力が期待されているこのときに、です。

なぜそうなのか。私から見れば、女性はまだ甘い。自分に甘えています。家やほかの理由を口実に、それらに逃げ込んでいる。それでだんなさんに対して「稼ぎ悪い」などと文句を言いたがる。男性から見れば、「家にいたければそうしていい。自分は稼いでいるのだから、その代わり君は家のことちゃんとしろ」となるでしょう。言葉の暴力は論外ですが、こういう男性の気持ち、私にはわかります。女性の地位が低いのは、男性のせいばかりではないと思います。女性は、自分自身で自分をみじめな立場に追いやっている部分もあるのではないでしょうか。自分の力を信じないばかりに、力を発揮できる場所にいないことは、悲劇だと思います。

女性はもうこりごり…

私は経営者ですから、社員のものの考え方に非常に注意を払います。採用時は特に、仕事のスキルよりも、その人の考え方しか見ないといっても過言ではありません。

実は今までに、女性の採用を4~5年、あきらめた期間がありました。

理由は、ちょっとしたことでやめたり、責任を持ちたくないとすぐに言ったりするからです。親が病気で介護があるとか、もっと家から近い職場に通いたいとか。きりがないのです。仕事ができる人だから役職与えようと思っても、肝心なときに引いてしまう。とても優秀なのに、どう説得しようと、なかなか考え方を変えようとしないんです。

「女の敵は女」とよくいわれます。それを地で行くような出来事で、やめてもらわざるを得ないこともありました。会社を設立して間もない、私が副社長を務めていたころです。当時、社長は男性でした。私が中心になって営業活動をしており、取引先や新規顧客の開拓で、社長と一緒にいつも外を飛び回っていました。そのため内勤の事務を任せられる女性を採用したのです。

外から会社へ戻ると、その女性が「お疲れさまです、どうぞ」といってお茶を出してくれます。それが、社長の男性だけに出すわけです。最初の1、2回は気付かなかったのですが、毎回そうだと気づきました。「なぜ私にはお茶がないのかな」とあるとき言ったところ、「え、副社長は女だから自分でいれればよいのでは」。確かに彼女の仕事はお茶出しだけではないけれど、事務という全体の仕事を考えれば、何か考えが欠けています。

こんなこともありました。男性社長がある女性社員に書類作成を依頼したところ、彼女は「できます」、さらに「がんばります」と元気よく請け負いました。私はその場にいて、そのやりとりを見ていました。

1週間くらい報告がなく過ぎました。私もその仕事にかかわっていたため、さすがにしびれを切らしてその女性に「書類、もうできましたか」と聞いたら、あっさり「作っていません」と言うではありませんか。「社長の前だからできないとは言えませんでした」。よくよく聞くと、男性の前だから、いい顔したくて、かわいくしっかり者のように見せたかったそうです。一体、社会人としてどうでしょう。こんな考え方の人と、一緒に仕事はできません。最初の事務の女性にもこの女性にも、明日から来なくていいと伝えました。もういいや、女性はこりごり。そんな気持ちになりました。

女性の採用をやめてから時は流れ、経験豊かな女性がたくさん増えました。会社には、社員の男女のバランスが必要です。女性の力はやはり必要で、仕事のできる女性をみすみす見逃すことはできないと、私自身、考え方を変えました。以降、女性の採用を再開しました。

会社も生き物、自分で改善を

私が見るところ、一般的に、女性はあまり外に出ておらず、経験が少ない分、考え方が鍛えられていないのではないでしょうか。

例として、最初から、会社に対して完璧なことを求めてくる傾向があるように思います。会社が何かしてくれるべきだ、自分に対して上司はこうすべきだと、仕事をする前からそう強く思っているふうなのです。仕事のやり方でもシステムでも、自分で工夫して良くしようという気概が、男性に比べて弱いように見えます。男性は外でもまれ、経験を積む機会が多いのでしょう。会社や上司に対して、改善点を提案してきます。

時折、女性従業員や、仕事上関係のある女性たちと意見の相違で難しくなるときがあります。そういうときは、こう言います。生きている以上、時と場所によって、あなた個人の人生にいろいろな問題が起きるでしょう。それでも自分で解決すれば徐々に良くなると思いませんか。会社もそうなんですよ。会社も私たちと同じ生き物だから、毎年、起きる問題が違うのです。だから完璧を求めないで、徐々に改善していきませんか――と。

日本は今のままだと、いろいろな仕事場で、人が急速に足りなくなります。外に出て仕事の経験を積んでいる女性は宝物になります。女性の方にしたら、ますます仕事をし、自信と経験を付けたら、よりよい条件の場所にステップアップできるようになります。そういう社会に必ずなります。

自分の力を信じていない女性へ、目を覚まして社会へどんどん出てください。やりたいことは何ですか? もっと考えた方がいい。周りに甘えて生きて良かったと最期に思う、それも一つの生き方ですが、人生は本当に貴重なのです。活動できる時間は有限なのです。自立した考えを持ちましょう。そうなれば、あなたには、年齢に関係なく、この社会のどこかに必ず役割があるはずです。

お気軽にご連絡ください。いつでもお待ちしています。03-3662-1139営業担当 椎橋(しいばし)恒成(つねなり)佐藤(さとう)がご質問にお応えします!!

受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]

お問い合わせ